事前に知ろう。ベトナムの歴史
ベトナムへ観光旅行をする方々は、ベトナムの歴史博物館や民俗館へ足を運ぶこととなるでしょう。
それに先駆けてベトナムの歴史を少し垣間見てみてはいかがでしょうか。
少しでも勉強して現地へ行くと、より違った見方でベトナムを知ることができます。
・ベトナムの基礎情報
ベトナムは縦に長い国土を持つ国で、その形は龍に似ていることから、「昇り龍の国」とも呼ばれています。
人口は約8000万人です。
2012年現在、ベトナム人の平均年齢は20代前半と非常に若くあります。
しかし、その理由は、大人から年配者にいたるほとんどの人々はベトナム戦争で戦死したためという仄暗い歴史があります。
ご存じの通りベトナムは近代までベトナム戦争が長引いていました。
1975年に戦争が終結し、翌年の1976年にベトナム社会主義共和国が成立するまで、ベトナムは諸外国からの干渉、支配を受け続けていました。
特に中国との攻防は1000年以上にわたって続きました。
その他にもフランス、アメリカ、日本と植民地支配、干渉を受けていました。
ベトナムの博物館で歴史を辿ると、生々しい戦争風景を知ることができます。
少し暗くなってしまいましたね(苦笑)
ではここでベトナムの面白い歴史に話題を変えてみましょう。
・ベトナムの民族
ベトナムは多民族国家で、現在のところ54の少数民族が確認されており、各地に点在しております。
そして人口の8割がいわゆるベトナム人と呼ばれているキン族が占めています。
また、中部地方ではチャンパ王国が栄え、現在中部に点在している少数民族のチャム族は、このチャンパ王国を築いた彼らの子孫だと言われています。
チャンパ王国はイスラム教やヒンドゥー教などのインド文化が浸透していて、キン族とはまったく異なった文化を形成していたと考えられています。
ここまで熱心に読んでくれた方は「なんか、『考えられている』とか『言われている』とか語尾が曖昧じゃねーか」と感じた方もおられるかと思います。
しかし、実はチャンパ王国およびチャム族はいまだ謎が多く、ヒジョーにミステリアスな一族なのです。
また、ベトナム人はキン族の中でも茶肌系の人と黄色系の人がいます。
これは昔、中国が支配を目的にベトナムに移住し、そのまま住みついた中国系ベトナム人と、もともとの先住民であるベトナム系ベトナム人の両方が混在しているためと考えられています。
このようにベトナム人と一言で言ってもさまざまな人種が入り混じっていることが分かります。
拭いきれない戦争の傷跡もいまでは古く、現地の人を見ていると、生きる活力が不思議と湧いてきます。
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